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2020年版本の紹介-2

野村です。前回に続き、本の紹介です。

●世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント 第4版/G・マイケル・キャンベル (著), 中嶋 秀隆 (翻訳)
前回、「ガイド」を紹介しました。しかし、ガイドを読むのは簡単ではありません。現在のガイドは時系列での説明ではなく「プロセス」の列挙なのです。実際のプロジェクトの進行はほぼ説明されていません。そこが、ハードなのです(よって、私のコースでは、PMIが想定しているプロジェクトの流れを説明することになるわけです。PMI-isms(PMIイズム)の一つですね)。
また、ガイドは英語版でもそうなのですが、言い回しが回りくどく、読んでいて非常に疲れます。そして日本語版は誤訳や奇妙な表現が多数見受けられます。特に6版の翻訳は、「過去のガイドの翻訳、調べた?」って聞きたくなるほど、奇妙な翻訳があります。
そこで、「世界一わかりやすい」をオススメします。一部の用語を除き、基本的にPMBOK(R)ガイドに沿った内容となっていますし、普通に人間が読める内容となっています。自然に読めます。本書とガイドをクロスで参照しながら読むのが良いでしょう。
もっと言うと、本書の内容がそのまま頭に入っていれば、PMP(R)合格までのハードルはかなり下がった状態になると思います。是非、早い時期に、本書とガイドを読みましょう。合格までに、ガイドと向き合うためにも、本書を読んで頂きたいのです。合格がかなり近くなると思います。アマゾンで購入できます。Kindle版が無いのが残念です。
ところで、ガイド6版も、一部、本書から引用していますね(ちょっと微笑ましい)。
なお、英語版は、Project Management, Sixth Edition (Idiot’s Guides)です。平易な英語なので、読めますよ。英語版はKindle版もあります!

●PMP試験合格虎の巻 第6版対応/吉沢 正文 (著), 落合 和雄 (著), 庄司 敏浩 (著)
アマゾンのレビューがイマイチですが、全然問題無いと思います。そもそもですが、市販されている問題集やeLearning教材で、「本番に近い問題は無い」のです。あきらめて下さい。PMIは、「実際に出題されている問題をコピーされることを嫌がっている」のです。そして最近は「PMI自身が、本番に近い問題を公開」しています。もし、本番に近い問題が欲しければ、PMIのサイトで探せば、あります。しかし、それを何度解いたとしても、基礎練習ができていなければ、合格できません。実際の試験では同じ問題は出ません。
そもそも「あなたは次に何を為すべきか?」を問われる試験だし、唯一最適解が無いのがマネジメント、です(ミンツバーグがそう言っていますね)。
レビューに文句を言っている人達は、あまり考えずに「実際の試験と違うじゃん!」という人達です。はい、違うんです。試験本番は、フルマラソンみたいなものです。PMP(R)試験というフルマラソンに出るとして、日々、フルマラソン走りますか?日々のトレーニングは、もう少し短距離の走り込みですね。これが、練習問題、というものなのです。もう一度言いますが、現在の問題集で本番に近い問題は無い、のです。これまで私が18年ほど観察している限り、市販問題集などが実際の試験に近づくと、出題傾向を変えました。それがずっと繰り返されてきました。当たり前ですが、「知ってて解けるような問題はマネジメントの試験では無い」のです。
さて、この虎の巻は、解説も問題も、悪くないと思います。アマゾンから是非お求め下さい。Kindle版もあります。

●PMPパーフェクトマスター PMBOK第6版対応/伊熊 昭等 (著), 海部 雅之 (著), 鈴木 安而 (著)
再び、鈴木さん登場です(笑)。日本語の「参考書」としては、本書が一番良いのではないかな、と、思っています。但し、練習問題は、好みが分かれるようです。
自分も練習問題を作りますが、一番難しいのは「あやまった解釈を与えないこと」なのですが、それは、言うのは簡単ですが、実は簡単ではない。その難しさの微妙なところに属する問題が、本書には多いようです(わかりにくくてすみません)。
アマゾンからお求め下さい。Kindle版はありません。

●Project Management: A Systems Approach to Planning, Scheduling, and Controlling/Harold Kerzner
ここまでPMP(R)試験に向けて必要な本を紹介してきました。しかしながら、そもそものプロジェクトマネジメントを説明する本は、ガイドのみ、です。ガイドも良いのですが、私が最も引用するのは、「Kerzner」です。私のコースでも頻繁に登場する名前です。
PMP(R)試験が(PMI-ismsとして)想定している国際プロジェクトで、「用語集」として使用するのが、本書、です。ガイドが「ガイドブック」であれば、こちらは、実践書となります。
今でこそガイドにコンフリクトマネジメントが記載されていますが、もともとは本書です。ガイドでは、それを一部改変して引用しています(が、引用とは明記していないのが残念)。
私が何かを調べるときに、最終的に調べるのは、本書、です。個人で買うべきかというと、ちょっと・・・ですが、会社に一冊あっても良いでしょう。
アマゾンからどうぞ。Kindle版もあります。

さて、今回、初心に返って、書籍紹介を行いました。年内合格を目指す場合、今、これらの書籍を入手しておくべきと思います。2020年9月中がギリギリです。

また、これらの本以外にも、いくつか読むべき本があります。ドラッカーとミンツバーグあたり、です。是非、はやいうちに、読んでおきましょう。試験直前になればなるほど、「細かなところ」に目が行って、近視眼的になります。合格には、細かいところもさることながら、全体を把握することが何より必要です。